
モダンな異空間で楽しむ台湾茶の世界 - 琥泊
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台北MRT文湖線「六張犁駅」近くに2019年オープンしたモダンティールーム「琥泊」。台湾在住者の間で最近特に評判の高いティールームと聞き、実際に足を運んでみました。
文房具のセレクトショップ「禮拜文房具」の2階に位置し、入り口はやや分かりづらいですが、文房具店の隣にある小さな扉から階段を上がるとたどり着けます。中国アンティーク調の椅子とテーブル、盆栽がベランダの部分に飾られているのでそれがお店の目標。洗練された雰囲気が漂っていて、入る前からワクワク。
まるで異空間の琥珀の店内
店内は、赤みがかった木製家具、無機質な壁、そして空中に吊るされた雲のようなライトが絶妙に調和し、どこか宇宙に迷い込んだような異空間となっています。
カウンター席のみの6席で、完全予約制の2時間コース。毎日13:30と16:00の2部制で営業しており、時にはテーマごとの茶席も開催されるのだそう。訪問した日は中国の伝統楽器、琴樂のコラボレーション茶席が午後の部で開催されていました。音楽とともにお茶を楽しむ、そんな特別な体験も素敵ですね。

20種類以上の台湾茶・中国茶とティーカクテルのメニュー
琥泊では、阿里山高山烏龍茶や東方美人茶、紅玉紅茶といった台湾を代表するお茶から、台湾産の白茶まで20種類以上のラインナップが。選ぶのに悩んでしまい、店員さんのおすすめを聞いてみたり。製造方法や茶葉の違いなども詳しく教えてくれるため、学びながらお茶を楽しむことができます。
茶葉は5gほどで提供され、価格は480元~8800元。最高級の東方美人茶はなんと8800元!日本円にして約4.4万円....いつか試してみたいものです。琥泊では、自分でお茶を淹れるスタイルのティールームでなく、店員さんが目の前で3煎まで丁寧に淹れてくれるスタイル。最近人気が高まっているティーカクテルやデザートも提供されており、まさにモダンな台湾茶の楽しみ方を提案してくれます。

実際に試した台湾の白茶「紫芽」と烏龍茶「金萱烏龍茶」。奥の丸まった茶葉が金萱烏龍茶、手前の野生み溢れる茶葉が紫芽
この日は友人と訪問し、金萱烏龍茶と台湾で作られたという紫芽(白茶)を注文。台湾で白茶!?とまず白茶が作られていることに驚きましたが、メニューの「松茸・さつまいものような風味」と書かれている説明にさらに興味がそそられ、是非とも味わってみたいということで注文してみました。

中国の福鼎産の白茶とは違うのか?本当に松茸のような香りがするのか?店員さんが目の前で丁寧に淹れてくれる様子をじっくりと眺めていると、なんとも森のような大地のような自然の香りが漂ってくるではありませんか。
実際に口に入れてみると、私が知っている白茶とは違う、とてもウッディーでどっしりとした味わい。これはこれで、癖になる。一般的な白茶の軽やかさとはまた違った個性を持っていて、台湾で育まれた紫芽ならではの、深みのあるナチュラルな風味を楽しませていただきました。
店内では茶葉や茶器の販売も行われているため、おうちで中国茶を楽しみたい方やお土産をお探しの方にもぴったりでおすすめのお店です。店員さんによると、琥泊には世界中からお客様が訪れており、なんと近い将来パリにも進出予定とのこと!
台湾茶の魅力が世界にもっと広がるのが楽しみですね!
住所| 台北市大安區樂利路72巷15號2樓
電話番号| 02-2736-7287
営業時間| 12:00~19:00 (予約制)
アクセス| MRT六張犁駅出口より徒歩約10分